ざっくり言うと
- キッチンカーは、調理設備を積んだ車でその場で料理を作って売る店。フードトラックも移動販売車も、指すものはほぼ同じです。
- 営業には保健所の「飲食店営業」の許可が要ります。2021年6月の食品衛生法改正で、車での営業も店舗と同じ区分になりました。
- 出る場所はオフィスビルの敷地が中心。当サイト掲載データでは、会場名に「ビル」を含む会場が135か所で一番多い。
呼び名の違い
キッチンカーは、車の荷台に調理台・シンク・コンロを積み、その場で料理を作って売る店です。店舗を持たず、日ごとに場所を変えて営業します。
「フードトラック」は英語の food truck をカタカナにした言い方で、指すものは同じ。「移動販売車」はもう少し広く、パンや野菜を積んで売るだけの車も含みます。
保健所の案内では「自動車での営業」「飲食店営業(自動車)」と書かれます。東京都の定義は「自動車(2台以下)に設備を備え、移動しながら行う食品営業」。ここでは、料理を作って売る車をキッチンカーと呼びます。
許可のしくみ
キッチンカーで料理を作って売るには、食品衛生法にもとづく保健所の営業許可が要ります。業種は「飲食店営業」。2021年6月1日に施行された改正で、それまで別だった「喫茶店営業」が飲食店営業に統合され、許可業種は34から32に再編されました。
車で調理する営業の申請書には、自動車登録番号を書く欄があります。厚生労働省の運用では、都道府県をまたいで営業することもできます。
給水タンクの容量で、扱える料理や食器が変わります。容器に入った食品や野菜を売るだけなら、許可ではなく営業届出で足ります。港区では飲食店営業(自動車)の申請手数料が16,000円。申請先や仕込み場所の扱いは、キッチンカーの始め方にまとめています。
どこに出るか
平日の昼は、オフィスビルの敷地や公開空地に出る形が中心です。ビルの管理会社や運営会社が枠を用意し、店が日替わりで入ります。しくみはオフィス街ランチのしくみで。
当サイト掲載データ(2026年9月集計、831店・476か所)で、会場名に含まれる言葉を数えると次のとおりです。
| 会場名の言葉 | 会場数 |
| ビル | 135 |
| タワー | 42 |
| 大学 | 33 |
| 病院 | 19 |
| 公園 | 19 |
| スクエア | 19 |
| キャンパス | 13 |
| 駅 | 10 |
ビル・タワー・スクエアを合わせると、会場の4割ほどがオフィス系です。大学と病院も合わせて52か所。構内に食堂だけでは足りない場所に、車が入っています。公園はイベントと合わせて土日に出ることもあり、平日昼の顔ぶれとは別物です。
固定店との違い
席が無い。持ち帰りが基本。営業時間が短い。この3つが固定店との違いです。
当サイト掲載データ(2026年9月集計)では、定期の出店枠の営業時間は次のとおりでした。
| 営業時間 | 割合 |
| 11:30〜14:00 | 51.5% |
| 11:30〜13:30 | 15.3% |
| 11:00〜14:00 | 13.6% |
| 11:00〜13:30 | 5% |
| 11:30〜14:30 | 3.7% |
開始は11:30が72.1%。13時を過ぎたら売り切れの可能性を考えて動くのが、キッチンカーの使い方です。夜営業はほぼありません。
曜日も偏ります。定期の出店枠は月〜金が468〜510件ずつなのに対し、土曜は5件、日曜は3件。オフィス街の平日ランチに合わせた商売です。理由はなぜ平日ランチなのかで。
値段は固定店のランチと大きくは変わりません。料理の価格の中央値は850円、25%点が600円、75%点が1,000円。ジャンル別はランチの相場に。
このサイトでの探し方
会社の近くで探すならエリア一覧から。港区68か所、千代田区57か所、中央区30か所と、都心3区に会場が集まっています。
今日どこに何が来るかは出店カレンダーで。曜日ごとに顔ぶれが変わるので、曜日で覚えるのが早い。ジャンルから入るなら、店が一番多いからあげ・鶏料理とステーキ・肉料理がそれぞれ100店超えです。